ジャンルを問わず父の日のご紹介

旧人と新人とでは、大きな身体的特徴の差異の一つとして、発声器官としての喉頭つまり新たな声帯の構造をもった、とされています。 旧人たちは、微妙な言語の発声が難しかったのに対して、新人には、それを可能にするシステムが備わったのです。
身体的に弱い人間が、集団で意思疎通を図ることによって、狩猟をよりスムーズに人間らしさの獲得。 約二○万年前に登場したとされる新人は、すでに現代人と同じ身体的・頭脳的能力を有していましたが、食料の獲得に膨大な時間を要するという現実がありました。
つまり食による身体の維持に追われて、人間としての精神活動を開花させることが難しかった。 しかし安定的な食料獲得のために、採集知識や情報の交換、狩猟道具や技術の改良工夫がなされます。
これ自体も頭脳的能力によるものでしたが、そうした努力によって、べごらに食料が持続的に供給されるようになると、さまざまな分野において頭脳を発揮するのです。 もちろん狩猟だけではなく、集団としての人間が、さまざまな知識や技術を伝達しあい、それを蓄積して発展させて行くためにも、大きな力となったはずです。
こうして人間は、地球上の食物連鎖の頂点に立つことになるのです。 る余裕が生まれたのだ、といえましょう。
こうして人類は、他の動物たちとは異なった人間らしさを獲得することができたのです。 このような歴史の蓄積によって、人間集団の増大や社会組織の複雑化が進み、より安定的な社会が各地に出現したのです。

最もプリミティブな生産活動の様式である狩猟・採集社会は、漁携の問題もふくめて、すでに約三万年前には成熟を迎えています。 ただ近年の研究では、狩猟採集民はむやみに移動するわけではなく、一定の地域のなかだけ回って生活していた、と考えられています。
つまり彼らは、食資源が分散している自らの領域に関して、実に豊富な知識と情報を有しており、そのなかでの定期的な移動をくり返しつつ、より効率的に食料を入手し、その資源を守ってきたのです。 とくに狩猟は、言語や石器という道具を用いて、人間よりも大きくかつ運動能力の高い動物を、集団で捕獲するというところに特色があります。
私たちは、狩猟というと、西洋的なハンティングのイメージが強く、鉄砲を弓や槍に置き換えて、理解しがちですが、これは誤りです。 狩猟が人間的であることの本質は、知恵を使って動物たちをだますことにあります。


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